ベランダで作る野菜の記録


by yoshi09001

JTF翻訳祭

昨日は翻訳業界の一大イベント、JTF翻訳祭に参加してきました。そこで感じたことを、忘れないうちに書いておきます。今回はメモをとれなかったので、頭の中に残っているものだけ。間違っていたらごめんなさい。

私が出た最初のセッションは遠田先生の「英訳は日本語の読みで勝負」

遠田先生はとてもかっこいいですね。いつも通りのオーディエンスを引き込む話し方で、つくづくプレゼンテーションのうまさを感じます。そして内容がいい。

理解する
意味を訳す
読者のために

という大事な3点を、実例をあげながら解説されました。いつも感心するのは、過去に出会った実際の例をもとに説得力のある話にされていること。いずれも我々がよく目にすることだけに、そういう話をしてくださったことがとても嬉しい。共感することばかりでした。

それと、Google翻訳の方が下手な翻訳者の訳よりもずっと良い、という実例を見せられて、そこまできたか、という印象を持ちました。


2番目は十人十色の「使われないツールの使い方」
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CATツールというものの位置付けを明確にし、何が問題なのかをえぐり出し、それでいいのか、どうすべきなのかをオーディエンスに問いかけるというもの。いままで、こういう切り口でパネルディスカッションをやった例はあまりないのではないでしょうか。帽子屋さんのリードでうまくまとまったと思います。


3番目のセッション、最初出てみようと思っていたのは「場外決闘の翻訳支援ツール対決」だったのですが、残念ながら座れる席がなく、2番目の候補だった「私たちは逃げ切り世代?」という実川元子さんと井口富美子さんの対談形式のセッションにお邪魔しました。ここも満席の盛況。

実川さんのお話も、そして井口さんのお話もうまくかみ合っていて飽きることもなく、90分があっというまに過ぎてしまいました。ところで「逃げ切り」という面についての自分の感想は、Google翻訳の進化から、今後、翻訳者には多難な時代となり、より一層の淘汰が進むのだろうということ。ま、自分自身はもう逃げ切っているつもりですが(^^)


そして最後はパネルディスカッションで、「翻訳者に聞きたいこと、翻訳会社に言いたいこと」

とても面白かったです。登壇者はまさにこういう議論にふさわしい人達で、しかも話し方がわかりやすく、さすがのマキさんとくにしろさん。翻訳会社側の田嶌さんも素晴らしかったですね。

翻訳者と翻訳会社との間でのこういう議論はもっとやっても良いのではないでしょうか。時間が短かったのが残念なくらい。まだいくらでも話し合うべき内容はあるような気がします。これで終わらせるのではなく、何らかの形でこの続編が出てくることに期待したい。


今回の翻訳祭は、従来のものとはまったく異質でした。これまでは出たいセッションがなく、参加しようかどうしようか迷うほどだったのですが、今回は出てみたいセッションばかり。どなたかが仰っていましたが、これまでは「アウェイ」だったのが「ホーム」になったと。これもみな実行委員の方々の尽力によるものです。

実行委員のみなさん、ありがとうございました。
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by Yoshi09001 | 2016-11-30 09:15 | 翻訳 | Comments(0)